天上の楽園 池塘
北八甲田連峰の峰々が滝のような雲のベールで覆われて行く間、
最高峰大岳山頂へのルートとは逆の登山道を赤倉岳方面へ少し歩くと、
森林限界を抜け、ぽっかりと峰々に抱かれた湿原に出ます。
田茂萢湿原です。
毛無岱ほどの広さはなく、小じんまりとひっそりとしています。
湿原ですから、木道があり、ちょうど峰々を仰ぎ見る絶景ポイントには
展望台が設けられています。
そこの丸太のベンチに腰掛けて、
大岳から流れ落ちる雲のベールをぼんやりと眺めていると、
ここは天上界かと思うほど静寂があたりを包みます。
もちろん、休憩中、一人の登山者とも会いません。
大岳山頂ルートからはずれていることもあり、忘れられた絶景ポイントです。
ここの池塘はポツンとただひとつひっそりとあるだけです。
この池塘の緑と水のグラデーションが絶妙です。
水面に映る青空と雲の変化もいつまでも見飽きません。
時折、涼しい風が吹くと、水面が揺れ、緑の絨毯が表情を変えます。
いつまでも見ていたいと思う絶景でした。
さて、私の今回の旅のお供は、もうお分かりの
SONY NEX7でした。
レンズは、大部分が SEL10-18 f4 OSSです。
美しい景色を撮影する目的では、
CANON EOS 5D + ディスタゴン35mmf2.8 と
迷いましたが、決め手は、半分以下の重量と、
超広角15mmの画角です。さらに高解像の画質。
NEX7は他のミラーレス一眼カメラも検討しましたが、
ファインダーの見え味とトライダイヤルの使い易さで圧勝です。
このカメラは次にツァイスレンズを使う楽しみが残っており
今後が非常に期待できます。乞うご期待。
共通データ:SONY SEL 10-18mm f4 NEX-7